海洋ゴミは「プラスチック容器」由来であることが多い。この概念を覆すことは、この問題の源流に直接アプローチできる手段である。我々は、童話かちかち山のタヌキの泥船が自己崩壊し、自然環境に戻る機能に着目した。海洋微生物で海砂を固化するバイオセメンテーション技術は、脱プラスチック(DePla)化による新しい概念の「容器」として利用できる。アマモ種子を埋包したバイオセメントは海ゴミフリーな藻場再生活動が展開できる。