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全国の取組事例
多くの自治体、企業、団体等が、みなさんの身の周りで、取組を広げています。
GOOD PRACTICE 優良事例の取材記事
プラスチック・スマートに関連した様々な取組の中から、特にプラスマ事務局が注目する方々に取材を行い、多種多様なプラスチックとの関わり方をご紹介します。
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環境省 プラスチック・スマート「令和7年度プラスチック・スマートシンポジウム×ネットワーキングイベント」を開催しました!
令和8年2月13日(金)、大阪府大阪市のアーバンネット御堂筋ホールで、「令和7年度プラスチック・スマートシンポジウム×ネットワーキングイベント」を開催しました。
【令和7年度プラスチック・スマートシンポジウム×ネットワーキングイベントの開催内容】
■開催目的
近年、海洋プラスチックごみによる環境汚染、生態系、生活環境、漁業、観光業等への悪影響が懸念され、重要かつ喫緊の問題となっています。この問題の解決に向けては、各地域における自治体や企業等との連携の構築や効果的な取組の拡大が欠かせません。本シンポジウムでは、プラスチックとの賢い付き合い方を推進する「プラスチック・スマート」の取組の一環として、地域における取組の拡大に向け、開催地である兵庫県における官民連携の取組を紹介するとともに、自治体と企業等の連携に関するモデル事業である「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」や、環境省と関係府県で連携して瀬戸内海全体を対象に対策に取り組んでいる「瀬戸内海プラごみ対策ネットワーク」の取組を紹介します。
また、今年度は自治体、企業等民間団体を集めたネットワーキングイベントを実施し、海洋プラスチックごみ対策を官民連携で進めるための方策について議論します。
■開催概要
日時:令和8年2月14日(土)13:00 ~ 16:00
場所:アーバンネット御堂筋ホール(大阪府大阪市中央区淡路町4丁目2番13号 アーバンネット御堂筋ビル3F)
主催:環境省・大阪府
■プログラム
(1)開会挨拶
大森 恵子(環境省 水・大気環境局長)
(2)開会府県挨拶
原田 行司(大阪府 環境農林水産部長)
(3)基調講演
中山 直樹(環境省水・大気環境局海洋環境課海洋プラスチック汚染対策室長)
「地域で進める海洋プラスチックごみ対策について」
(4)大阪府取組事例発表
「大阪府における海洋プラスチックごみ対策について」
(5)プラスマ・アワード受賞者取組発表
出光興産株式会社「出光興産・宗像市協働 宗像市ビーチクリーン&海洋プラ再生」
株式会社LIXIL「循環型素材 revia」
株式会社ミズノ「環境配慮型人工芝システムの紹介」
(5)ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン採択自治体取組事例発表①
東松島市「東松島市の進めるローカル・ブルー・オーシャン・ビジョンについて」
静岡市「CLEAN OCEAN ACADEMIA」による海洋ごみ問題解決への取組
度会町 「まちぐるみで取組むごみの減量・再資源化」
(6)ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン採択自治体取組事例発表②
下田市「美しい海をいつまでも...下田の海活!」
土佐市「食品トレーを活用した4コマ漫画でリサイクルを推進!」
竹富町「住民と企業が連携した持続可能な仕組みづくり」
(7)瀬戸内海プラごみ対策ネットワーク取組事例発表
兵庫県「飲料各種プラスチック容器の回収等を通じた海洋ごみ発生抑制啓発モデル事業」
広島県「スポーツチームと連携したペットボトル3分別回収促進プロジェクト」
徳島県「海洋漂着物を用いた作品展示会」を通じ普及啓発を行う発生抑制事業
(8)学生からのメッセージ
武庫川女子大学 活動報告
大阪府立水都国際中学校・高等学校「Suito Action Project」

(写真)大阪府による取組事例発表
シンポジウムでは、開催地である大阪府が海洋プラごみ対策の取組事例を発表。ごみゼロアクション(清掃活動)、大阪・関西万博でのプラスチックごみ対策等の取組が紹介されました。
続いて、海洋プラスチックごみ問題の解決に資する優良な取組事例を表彰する「プラスマ・アワード2026」において金賞を受賞した出光興産株式会社、株式会社LIXIL、株式会社ミズノの各社が登壇し、自治体との協働による海洋プラごみ再生、循環型素材、環境配慮型製品開発等、それぞれの活動を発表しました。
また、企業等と連携して海洋ごみの回収・発生抑制対策等のモデル事業を実施する自治体(ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン採択自治体)として、プロスポーツチームとスポーツ少年団を通じた海洋環境保全に取り組む東松島市、環境教育を通じてまちぐるみでプラスチックごみの減量・再資源化に取り組む三重県度会町、小学校・中学校向けの海洋プラ使用プラモデルを活用した体験型授業パッケージ開発及び全国展開に取り組む静岡市の活動が紹介されました。

(写真)取組事例の発表(出光興産株式会社)

(写真)取組事例の発表(宮城県東松島市)
シンポジウムの後半では、引き続きローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン採択自治体がオンラインで活動を発表。市をハブとした多主体連携によるビーチ環境保全を推進する下田市、小学生による4コマ漫画つき食品トレーを活用した店頭回収の啓発活動に取り組む土佐市、海岸漂着ごみを活用したツアーコンテンツづくりによる持続可能な地域づくりに取り組む竹富町の事例が紹介されました。
その後は、瀬戸内海プラごみ対策ネットワークのモデル的アクションとして実証事業に取り組む兵庫県、広島県、徳島県が登壇。飲料プラスチック容器の回収等を通じた海洋ごみ発生抑制啓発、スポーツチームと連携したペットボトル3分別回収促進、海洋漂着物を用いた作品展示会を通じた普及啓発といったモデル事業に関する成果と課題について発表しました。

(写真)取組事例の発表(徳島県)
シンポジウムの最後には、若い世代を代表して、武庫川女子大学(井上ゼミ)と大阪府立水都国際中学校・高等学校の学生が登壇し、地域における企業連携や行政連携を始めとした活動内容について発表しました。

(写真)取組事例の発表(武庫川女子大学)
また、シンポジウム後は、海洋プラスチックごみ対策に関する官民連携の推進を目的としたネットワークイベントを開催。14団体によるブース出展、6社による取組発表を通じて、参加者間の情報交換等、交流の場としました。


(写真)ネットワークイベントの様子
官民連携による海洋プラごみ対策をテーマに、さまざまな地域の自治体による取組事例や企業の活動紹介を発信した「令和7年度プラスチック・スマートシンポジウム×ネットワーキングイベント」。自治体や民間企業、学生等、多様な関係者による活発な交流の場となり、盛況のうちに閉会しました。
※シンポジウムの動画は、こちらをご覧ください。
令和7年度プラスチック・スマートシンポジウム①(開会挨拶) -
環境省 プラスチック・スマート「令和6年度プラスチック・スマートシンポジウム」を開催しました!
令和7年3月1日(土)、兵庫県神戸市のラッセホールで、「令和6年度プラスチック・スマートシンポジウム」を開催しました。
当日は会場で約60名、オンラインで約240名が参加しました。
【令和6年度プラスチック・スマートシンポジウムの開催内容】
■開催目的
近年、海洋プラスチックごみによる環境汚染、生態系、生活環境、漁業、観光業等への悪影響が懸念され、重要かつ喫緊の問題となっています。この問題の解決に向けては、各地域における自治体や企業等との連携の構築や効果的な取組の拡大が欠かせません。本シンポジウムでは、プラスチックとの賢い付き合い方を推進する「プラスチック・スマート」の取組の一環として、地域における取組の拡大に向け、開催地である兵庫県における官民連携の取組を紹介するとともに、自治体と企業等の連携に関するモデル事業である「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」や、環境省と関係府県で連携して瀬戸内海全体を対象に対策に取り組んでいる「瀬戸内海プラごみ対策ネットワーク」の取組を紹介し、海洋プラスチックごみ対策を地域で進めるための方策について議論します。
■開催概要
日時:令和7年3月1日(土)13:00 ~ 16:00
場所:ラッセホール5階 サンフラワー(兵庫県神戸市中央区中山手通4-10-8)
主催:環境省・兵庫県
■プログラム
(1)開会挨拶
松本 啓朗(環境省水・大気環境局長)
(2)基調講演
中山 直樹(環境省水・大気環境局海洋環境課海洋プラスチック汚染対策室長)
「海洋プラスチックごみ問題の現状と地域の取組推進」
(3)兵庫県取組事例発表
兵庫県 環境部環境整備課
「海洋プラごみ発生抑制に向けた兵庫県の取組」
(4)ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン採択自治体取組事例発表①
度会町 「まちぐるみで取組むプラスチックごみの減量・再資源化」
生駒市・対馬市 「産学官連携で取組むSDGs未来都市間でのESDプログラム開発」
今治市 「海岸アダプトプログラムを通じた市民協働で進める海洋プラスチック汚染対策」
(5)ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン採択自治体取組事例発表②
大台町 「プラスチックフィッシング大会を通じた宮川の保全と海洋プラスチック汚染対策」
静岡市 「プラモデルを通じた海洋プラスチックごみ問題に関する教育プログラムの取組」
唐津市 「海洋プラスチックごみ問題対策を通じたネイチャーポジティブ実現への取組」
(6)瀬戸内海プラごみ対策ネットワーク取組事例発表
大阪府 「テイクアウト飲料用カップ等の散乱防止モデル事業」
広島県 「新機能リサイクルボックスの新たな形での導入促進に向けた実証事業」
(7)パネルディスカッション「海洋プラごみ対策を地域でどう進めるか」

(写真)兵庫県による取組事例発表
シンポジウムでは、開催地である兵庫県が海洋プラごみ発生抑制に向けた取組事例を発表。小学校での環境学習、食品トレーのリサイクル等の取組等が紹介されました。
続いて、企業等と連携して海洋ごみの回収・発生抑制対策等のモデル事業を実施する自治体(ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン採択自治体)が取組事例を発表。まちぐるみで取組むプラスチックごみの減量・再資源化に取り組む三重県度会町、産学官連携によるESDプログラム開発に取り組む奈良県生駒市と長崎県対馬市、市民協働による清掃活動(アダプト・プログラム)などの海洋プラスチック汚染対策を推進する愛媛県今治市の活動が紹介されました。

(写真)取組事例の発表(三重県度会町)
シンポジウムの後半では、引き続きローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン採択自治体が登壇。プラスチックフィッシング大会を通じて宮川流域の保全と海洋プラスチック汚染対策に取り組む三重県大台町、地場産業であるプラモデルを通じて海洋プラスチックごみ問題に関する教育プログラムの開発に取り組む静岡市、海洋プラスチックごみ問題対策を通じたネイチャーポジティブの実現に取り組む唐津市の事例が紹介されました。
その後は、瀬戸内海プラごみ対策ネットワークのモデル的アクションとして実証事業に取り組む大阪府、広島県が登壇。テイクアウト飲料用カップ等の散乱防止、自動販売機の横に設置した新機能リサイクルボックスの導入促進に関する成果と課題について発表しました。

(写真)取組事例の発表(広島県)
最後のプログラムでは、「海洋プラごみ対策を地域でどう進めるか」というテーマでパネルディスカッションを実施。清涼飲料業界によるペットボトルのリサイクル、食品トレーの資源循環型リサイクル等の取組事例を交えながら、地域の海洋プラごみ対策について議論しました。

(写真)パネルディスカッションの様子
さまざまな地域の自治体による取組事例やパネルディスカッションを通じて、海洋プラごみ削減に向けた地域のソリューションについて発信した「令和6年度プラスチック・スマートシンポジウム」。会場では各地域の関係者による交流も活発に行われ、今年も盛況のうちに閉会しました。
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静岡市地場産業のプラモデルを活用した海洋プラごみ削減の取組日本全国のプラモデル製造品出荷額の8割以上を占めている静岡県静岡市。
その静岡市では、地場産業であるプラモデルを活用し、地元の子ども達に海洋プラごみ削減を呼び掛ける環境教育活動を実施しています。
活動を推進している静岡市環境局ごみ減量推進課の伊熊さんと加藤さんに話を聞きました。
-静岡市の取組内容について教えてください。
静岡市が世界に誇る地場産業であるプラモデルを題材として、市内の小学校で地元の海岸に漂着したペットボトルをリサイクルしたプラモデルの組立授業を実施しています。
玩具メーカーであるBANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)と連携し、子どもたちが集めた海洋プラスチックごみを混合したプラモデルによる環境教育授業を通して、海洋プラスチックごみを生み出さない意識付けを図るとともに、海岸清掃等の実践行動を促しています。

静岡市の取組連携イメージ(資料:静岡市)
-具体的な授業内容は?
事前学習として、河川や海岸の清掃活動を行います。清掃後、どんなものが落ちていたかを振り返りながら、集めた漂着ペットボトルを子どもたちと洗浄し、BANDAI SPIRITSに渡します。
その後、BANDAI SPIRITSが漂着ペットボトルを混合したプラモデルを学校へ提供、子どもたちが授業の中で組み立てます。組み立て後には、川や海に捨てられたプラスチックには汚れが付着し、重金属なども吸着しているため、リサイクルが困難であること、プラスチックごみを出さないことが大切であることを伝えています。
また組立授業の中では、市内の海岸清掃団体にも協力をいただき、子ども達に海岸清掃活動への参加を呼び掛けることで、継続的な活動を促しています。

組立授業の風景(中島小学校)
-この取組のきっかけは?
連携先であるBANDAI SPIRITSから、「海洋プラごみを活用するための取組が一緒にできないか」という相談を受けたことがきっかけです。今年(2024年)の2月から海洋プラごみのリサイクルによるプラモデル製作の試験を開始しました。
当初は漂着ペットボトルを50%くらい混合したプラモデルの製作を検討していましたが、異臭やペットボトルから海洋で吸着した水銀が検出されるなどリサイクルには課題が多いことがわかりました。
結果として、漂着ペットボトルの1%程度しかプラモデルに混合できませんでしたが、このことを逆手に取ることで、「海に出てしまうと再資源化が難しくなる」というメッセージを伝える環境教育を実践しています。


―取り組んでよかったことは?
海岸の清掃活動やプラモデルの製作など、子どもたちがいきいきとして、楽しみながら授業に参加してくれています。また自分で組み立てたプラモデルを自宅に飾っておくことができるため、楽しみながら学んだことが強い記憶となって残り、海洋プラごみを出さないという意識や行動につながると考えています。
今回の取組は、プラモデルという地場産業を活用しているので、地元の産業振興という点でも期待をしています。
多くのプラスチックごみは陸域で発生しており、海に面している地域だけの問題ではないため、多くの人に関心を持っていただく必要があると考えています。山・川・海を有する静岡だからこそ、この取組を通じて多くの方々に海洋プラごみ削減の重要性を理解いただきたいと思っています。
-今後取り組んでみたいことは?
現在実施している教育プログラムについて、全国の学校で展開できるようパッケージ化を検討しています。清掃活動やプラモデルの組み立てを通して環境教育を全国に広めていきたいと考えています。
プラモデルを活用した環境学習を全国に展開していくことで、日本各地に海洋プラごみの削減への取組が広がっていくことを期待しています。
MORE LEARN プラスマ学習資料
海洋プラごみ問題についてもっと詳しく知る資料や動画、関連サイトをご紹介します。