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に発見!プラスマアクション

プラスチックを“まわり続ける”資源に。神戸市と企業、市民がタッグを組む全国に先駆けたチャレンジ

目指すは一歩進んだリサイクルと3R達成

リサイクルの“見える化”で市民の意識醸成

市内75カ所の小売店舗に回収ボックスを設置

―全国に先駆けたプロジェクトです。なぜこのような取り組みを?

「神戸市は平成23年度から容器包装プラスチックを分別収集し、リサイクルを実施しています。ただ、異物を除去するための中間処理にコストを要することや、さまざまなものを一緒に集めているため、リサイクルが非効率で、どのようなものにリサイクルされているかわかりにくいといったことが課題となっていました」

―プラスチックのリサイクルには課題が多いんですね。

「そうなんです。課題に対応し、市民の皆様と一体になって一歩進んだリサイクルに取り組むためには、リサイクルの“見える化”が重要だと考えました」

―リサイクルの“見える化”?

「一般的にリサイクルと聞いて市民の皆様が思い浮かべるのは、分別したプラスチックがまた何らかのプラスチック製品に生まれ変わるマテリアルリサイクルだと思います。でも、日本のマテリアルリサイクル率は23%と低く※、再生されても工場で使うパレットなどが多く、普段の生活で目にするものは少ない。リサイクルが見えにくい、わかりにくい状態です」

※出典:プラスチックを取り巻く国内外の状況
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/haikibutsu_recycle/plastic_junkan_wg/pdf/004_s01_00.pdf

―つまり、分別回収に協力はしたけれど、自分が出したモノがどういうカタチで戻ってきているか、どう役に立っているかがわからない、イメージしにくい…。

「そうなると、リサイクルへの意識、モチベーションは上がらないと思います。そこで考えたのがリサイクルの“見える化”です。これまでは言わば“集めてからどうリサイクルするか考える”でした。そのためリサイクルがわかりにくく難しくなっていた。発想を転換し、“何にリサイクルするか決めてから集める”。この品目を集めて、このようにリサイクルしますとあらかじめ明確に示せば、市民の皆様もリサイクルがわかりやすく行動を起こしやすい、また、何に貢献したかもわかりやすくモチベーションが上がる。これによって、市民の皆様と一体になって一歩進んだリサイクルに取り組むことができるのではと考えました。
また、自分が分別したプラスチックが、リサイクルされ、また同じ用途で戻ってくるのが一番わかりやすいですよね。よりわかりやすい、よりモチベーションを上げるという観点から、リサイクルの中でも水平リサイクルできる品目を増やし、品目別に効率的に回収し、プラスチックとして使い続けるリサイクルを理想に掲げています。神戸市では、このリサイクルを「まわり続けるリサイクル」と呼んでいます。」

まわり続けるリサイクル

― “見える化”で市民が協力しやすくなるということですね。

「それと、つめかえパックに関しては、市民アンケートで約6割の方が環境のために意識的に購入しているという結果が出ていて、身近なものであり、かつリデュース、リユースの意識が定着していることがわかっていました。加えてリサイクルに協力してもらえれば、つめかえパックだけで3Rを達成できる。とてもわかりやすく、さらなるモチベーション向上につながるのではないかと考えました」

初年度5トンを目標に市民が回収に協力

回収方法を市民に呼びかけ

―初年度の回収量目標が5トンですが、何枚集めれば5トンに達するのですか?

「つめかえパック1個が約10gですので、個数に換算すると5トンは約50万個分。神戸市は74万世帯ありますので、単純計算すると1世帯1パックお持ちいただければ達成できる計算です」

―1世帯1パックなら達成できそうですが、実績はいかがですか?

「1ヵ月目(10月)30㎏、2ヵ月目(11月)65㎏ですが、これからさらに認知度が上がり浸透していくことを期待しています。市民の皆様発信で地域ごとにまとめて回収する活動も始めていただいておりますし、回収拠点を増やすなど回収を促進して達成したいと考えています」

―課題となっていた異物混入についてはどうですか?

「リサイクルを“見える化”したこと、また回収ボックスの投入口の幅を狭くしボックス内の中身がわかるようにする工夫を施したことなどから、目立った異物はありません」

神戸から発信する新しい資源循環型社会のカタチ

―水平リサイクルの実現は2023年をめどにしていると…。2023年、つまり来年ですね。

「プロトタイプはすでに出来上がっていて、容器としての性能を担保するための検証を繰り返し行っているところです。
水平リサイクルされたつめかえパックを製品として、市内で実証販売することを目指していますが、その際は、市民の皆様が回収に協力してくださったつめかえパックからできた容器だということがよりわかりやすく、実感できるよう工夫したいと考えています。これも“見える化”の一つです」

水平リサイクル以外でも魅力的なリサイクル製品を市民に還元することも検討


―それは神戸の皆さんもモチベーションが上がりそう。

「今回のプロジェクトは水平リサイクルを実現することはもちろんですが、身近な存在であるつめかえパックのリサイクルをきっかけに、3Rおよびプラスチック問題全体への意識醸成、ライフスタイルの変革につなげることが神戸市の大きな目標です」

―では、神戸の皆さん、全国の皆さんにメッセージをお願いします!

「プラスチック問題に立ち向かうには、一人ひとりが意識を持って身近なプラスチックの削減、リサイクルに取り組んでいくことに尽きると思います。一人ができることは小さいかもしれませんが、多くの人が小さな行動でも起こせば、大きなインパクトになります。みんなでプラスチックの未来を考えていくために行動していきましょう」

Q.つめかえパックってどのくらい
プラスチック削減できるの?

シャンプーや洗剤などのつめかえパックは本体ボトルよりプラスチック使用量がナント70~80%も少ない! つめかえパックを選ぶこと自体が“プラスマ”なのですね。

私たちの身の回りにも、プラスチックスマートなアクションが溢れています!
身近なプラスマアクションを知ることから、はじめてみませんか?
に発見!プラスマアクション

プラスチックを“まわり続ける”資源に。神戸市と企業、市民がタッグを組む全国に先駆けたチャレンジ

目指すは一歩進んだリサイクルと3R達成

リサイクルの“見える化”で市民の意識醸成

市内75カ所の小売店舗に回収ボックスを設置

―全国に先駆けたプロジェクトです。なぜこのような取り組みを?

「神戸市は平成23年度から容器包装プラスチックを分別収集し、リサイクルを実施しています。ただ、異物を除去するための中間処理にコストを要することや、さまざまなものを一緒に集めているため、リサイクルが非効率で、どのようなものにリサイクルされているかわかりにくいといったことが課題となっていました」

―プラスチックのリサイクルには課題が多いんですね。

「そうなんです。課題に対応し、市民の皆様と一体になって一歩進んだリサイクルに取り組むためには、リサイクルの“見える化”が重要だと考えました」

―リサイクルの“見える化”?

「一般的にリサイクルと聞いて市民の皆様が思い浮かべるのは、分別したプラスチックがまた何らかのプラスチック製品に生まれ変わるマテリアルリサイクルだと思います。でも、日本のマテリアルリサイクル率は23%と低く※、再生されても工場で使うパレットなどが多く、普段の生活で目にするものは少ない。リサイクルが見えにくい、わかりにくい状態です」

※出典:プラスチックを取り巻く国内外の状況
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/haikibutsu_recycle/plastic_junkan_wg/pdf/004_s01_00.pdf

―つまり、分別回収に協力はしたけれど、自分が出したモノがどういうカタチで戻ってきているか、どう役に立っているかがわからない、イメージしにくい…。

「そうなると、リサイクルへの意識、モチベーションは上がらないと思います。そこで考えたのがリサイクルの“見える化”です。これまでは言わば“集めてからどうリサイクルするか考える”でした。そのためリサイクルがわかりにくく難しくなっていた。発想を転換し、“何にリサイクルするか決めてから集める”。この品目を集めて、このようにリサイクルしますとあらかじめ明確に示せば、市民の皆様もリサイクルがわかりやすく行動を起こしやすい、また、何に貢献したかもわかりやすくモチベーションが上がる。これによって、市民の皆様と一体になって一歩進んだリサイクルに取り組むことができるのではと考えました。
また、自分が分別したプラスチックが、リサイクルされ、また同じ用途で戻ってくるのが一番わかりやすいですよね。よりわかりやすい、よりモチベーションを上げるという観点から、リサイクルの中でも水平リサイクルできる品目を増やし、品目別に効率的に回収し、プラスチックとして使い続けるリサイクルを理想に掲げています。神戸市では、このリサイクルを「まわり続けるリサイクル」と呼んでいます。」

まわり続けるリサイクル

― “見える化”で市民が協力しやすくなるということですね。

「それと、つめかえパックに関しては、市民アンケートで約6割の方が環境のために意識的に購入しているという結果が出ていて、身近なものであり、かつリデュース、リユースの意識が定着していることがわかっていました。加えてリサイクルに協力してもらえれば、つめかえパックだけで3Rを達成できる。とてもわかりやすく、さらなるモチベーション向上につながるのではないかと考えました」

初年度5トンを目標に市民が回収に協力

回収方法を市民に呼びかけ

―初年度の回収量目標が5トンですが、何枚集めれば5トンに達するのですか?

「つめかえパック1個が約10gですので、個数に換算すると5トンは約50万個分。神戸市は74万世帯ありますので、単純計算すると1世帯1パックお持ちいただければ達成できる計算です」

―1世帯1パックなら達成できそうですが、実績はいかがですか?

「1ヵ月目(10月)30㎏、2ヵ月目(11月)65㎏ですが、これからさらに認知度が上がり浸透していくことを期待しています。市民の皆様発信で地域ごとにまとめて回収する活動も始めていただいておりますし、回収拠点を増やすなど回収を促進して達成したいと考えています」

―課題となっていた異物混入についてはどうですか?

「リサイクルを“見える化”したこと、また回収ボックスの投入口の幅を狭くしボックス内の中身がわかるようにする工夫を施したことなどから、目立った異物はありません」

神戸から発信する新しい資源循環型社会のカタチ

―水平リサイクルの実現は2023年をめどにしていると…。2023年、つまり来年ですね。

「プロトタイプはすでに出来上がっていて、容器としての性能を担保するための検証を繰り返し行っているところです。
水平リサイクルされたつめかえパックを製品として、市内で実証販売することを目指していますが、その際は、市民の皆様が回収に協力してくださったつめかえパックからできた容器だということがよりわかりやすく、実感できるよう工夫したいと考えています。これも“見える化”の一つです」

水平リサイクル以外でも魅力的なリサイクル製品を市民に還元することも検討


―それは神戸の皆さんもモチベーションが上がりそう。

「今回のプロジェクトは水平リサイクルを実現することはもちろんですが、身近な存在であるつめかえパックのリサイクルをきっかけに、3Rおよびプラスチック問題全体への意識醸成、ライフスタイルの変革につなげることが神戸市の大きな目標です」

―では、神戸の皆さん、全国の皆さんにメッセージをお願いします!

「プラスチック問題に立ち向かうには、一人ひとりが意識を持って身近なプラスチックの削減、リサイクルに取り組んでいくことに尽きると思います。一人ができることは小さいかもしれませんが、多くの人が小さな行動でも起こせば、大きなインパクトになります。みんなでプラスチックの未来を考えていくために行動していきましょう」

Q.つめかえパックってどのくらい
プラスチック削減できるの?

シャンプーや洗剤などのつめかえパックは本体ボトルよりプラスチック使用量がナント70~80%も少ない! つめかえパックを選ぶこと自体が“プラスマ”なのですね。

私たちの身の回りにも、プラスチックスマートなアクションが溢れています!
身近なプラスマアクションを知ることから、はじめてみませんか?