「瀬戸内海プラごみ対策ネットワーク」キックオフミーティング開催!
(写真)「瀬戸内海プラごみ対策ネットワーク」キックオフミーティングの様子
2023年10月26日には、広島市でキックオフミーティングが開催され、出席した14府県がそれぞれのプラごみ対策の取組を紹介しました。
「瀬戸内海プラごみ対策ネットワーク」は、「きれいで豊かな瀬戸内海と共生し、その恵みを未来へ共有・継承する。」というビジョンの実現をめざし、プラスチック汚染対策をはじめとする海洋ごみ対策を推進していきます。今後の活動にぜひ注目してください。
合同清掃イベントを開催しました!
瀬戸内海プラごみ対策ネットワークでは、海洋ごみ削減に向けた共通アクションとして、関係府県それぞれが清掃活動を通じて瀬戸内海での海洋ごみ削減を呼びかける合同清掃イベントを実施しています。
令和6年度は、9府県が参加し、各地域で清掃イベントを実施しました。
以下では、各府県の取組を紹介します。
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【大阪府】
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- 実施日 : 令和6年5月30日(木)
- 実施場所 : 淀川河川公園十三野草地区(十三大橋付近)
- 参加人数 : 約200名
- ごみの回収量 : 約200kg
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- 実施日 : 令和6年11月10日(日)
- 実施場所 : 花園中央公園多目的芝生広場
- 参加人数 : 70名
- ごみの回収量 : ペットボトル143本、ビン・缶151本、タバコ0.95kg、その他のゴミ16.22kg
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【滋賀県】
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- 実施日 : 令和6年9月25日(水)
- 実施場所 : 滋賀県立県民交流センターピアザ淡海「ピアザホール」、なぎさ公園(琵琶湖湖岸)外
- 参加人数 : 約80名
- ごみの回収量 : 約40㎏
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【岡山県】
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- 実施日 : 令和6年9月26日(木)
- 実施場所 : 岡山市北区内山下 旭川河川敷(岡山県庁周辺)
- 参加人数 : 39名
- ごみの回収量 : 8.62kg(可燃:6.77kg、不燃:1.85kg)
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【広島県】
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- 実施日 : 令和6年10月14日(月・祝)
- 実施場所 : 広島県廿日市市宮島 包ヶ浦海岸
- 参加人数 : 100名
- ごみの回収量 : 315kg
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【愛媛県】
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- 実施日 : 令和6年10月19日(土)
- 実施場所 : 大洲市 肱川緑地公園河川敷
- 参加人数 : 153名
- ごみの回収量 : 約780kg
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- 実施日 : 令和6年11月20日(水)
- 実施場所 : 重信川水系内川両玄橋付近
- 参加人数 : 49名
- ごみの回収量 : 可燃ごみ:21袋、不燃ごみ:4袋 ※45ℓごみ袋
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- 実施日 : 令和7年2月26日(火)
- 実施場所 : 西条市ひうち防波堤沿い
- 参加人数 : 70名
- ごみの回収量 : 約190㎏
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【福岡県】
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- 実施日 : 令和6年10月26日(土)
- 実施場所 : 福岡県行橋市長井 長井浜海水浴場
- 参加人数 : 96名
- ごみの回収量 : 301.33kg
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【兵庫県】
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- 実施日 : 令和6年11月16日(土)
- 実施場所 : 明石公園
- 参加人数 : 191名
- ごみの回収量 : 148.92kg(可燃ごみ43.46kg、資源ごみ22.77kg、不燃ごみ82.69kg)
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【和歌山県】
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- 実施日 : 令和6年11月22日(金)
- 実施場所 : 和歌山県庁周辺
- 参加人数 : 約150名
- ごみの回収量 : ごみ袋約15袋分
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【香川県】
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- 実施日 : 令和7年3月23日(日)
- 実施場所 : 坂出市櫃石島、直島町柏島
- 参加人数 : 61名
- ごみの回収量 : 196㎏
令和6年度に実施されたモデル的アクションを紹介します!
瀬戸内海プラごみ対策ネットワークでは、プラスチックごみが海洋に流出するまでの各段階でのアクションを検討し、企業・団体や関連行政分野等と連携して瀬戸内エリアに横展開することを目指したモデル的アクションを実施しています。
令和6年度は、大阪府と広島県の2府県がモデル的アクションを実施しました。
大阪府と広島県によるモデル的アクションの取組を紹介します。
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(1) 大阪府のモデル的アクション
「テイクアウト飲料用カップ等の散乱防止モデル事業」
近年、コンビニやカフェにおいてコーヒーなどの飲料テイクアウトが増えており、プラスチック製の容器が多く使用されています。これらのテイクアウトカップは、ペットボトルのような専用回収ボックスがなく、適切でない捨て方によって、川や海に流出する可能性があります。
そこで、飲食店やオフィスが集まる複合施設と連携し、テイクアウトカップ専用の回収ボックスを、コーヒーショップの店舗外に複数設置して回収状況を調査しました。併せて、テイクアウト用ドリンクの購入者にインセンティブ(特典)を提供して働きかけた場合、どのような効果があるか検証しました。
実証の結果、テイクアウト飲料カップ専用の回収ボックスを設置することで、「燃えるごみ」ではなく回収ボックスにテイクアウトカップを排出するようになるといった行動変容が見られました。
また、来店客には回収協力とともに「飲みきり」を呼び掛けた場合、飲み残しのあるプラスチック製カップが減少するという効果がみられました。
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(2) 広島県のモデル的アクション
「自販機横新機能リサイクルボックスの新たな形での導入促進に向けた実証事業」
広島県では、これまでも広島市内など都市部を中心として、自動販売機の横のリサイクルボックスを新機能リサイクルボックスに置き換え、ごみの散乱防止効果等を確認してきました。
今後は、都市部にとどまらず、観光地や景観配慮区域等の他地域にもその効果を拡大させていくため、清涼飲料業界の業界団体である全国清涼飲料連合会と連携し、廿日市市・宮島口周辺及び福山市・鞆の浦周辺において、新機能リサイクルボックスと既存リサイクルボックスとの比較による散乱防止、ポイ捨て抑制効果の検証等を実施しました。
本事業で設置する新機能リサイクルボックスは、落ち着いた色合いのカッティングシールで周囲の景観と調和させるとともに、汎用性を持たせたデザインに新たにアレンジし、設置しました。
また、自販機横新機能リサイクルボックスの適正利用及び適切な分別回収を促進するため、回収対象外のごみ(紙、プラスチックカップ等)の適切な処理方法を周知(周辺に設置されている公共ごみ箱への誘導やごみの持ち帰り促すWebページを二次元バーコードで標記)するとともに、ペットボトルの3分別(ボトル、キャップ、ラベルの分別)や飲み残しの削減を促すナッジ等を活用したイラスト等を掲出し、その効果を検証しました。
実証の結果、カッティングシール等で周囲の景観と調和したデザインにした場合にも新機能リサイクルボックスの散乱防止効果が確認されました。
また、飲み残しなどの異物混入率は低下したものの、3分別率はほぼ横ばいになるなど今後の取組への参考となる結果を得ることが出来ました。
得られた検証結果については、今後関係府県に共有するとともに、各地域での導入拡大に向けた検討材料にしていく予定です。
瀬戸内海プラごみ対策ネットワークでは、今後も関係府県と連携し、瀬戸内エリアの海洋プラごみ削減に寄与するアクションを推進していきます。
令和7年度 瀬戸内海流域一斉清掃 活動報告
瀬戸内海プラごみ対策ネットワークでは、地域の関係者で連携して域内に流出したごみを回収する取り組みを広げるとともに、海洋ごみ問題に関する理解を醸成することを目的として、一斉清掃イベントを開催しました。
令和7年度は、9月1日(月)~11月30日(日)の期間において、9府県で延べ9,793人が参加し、合計で約26,225kg(=約26.2トン)のごみを回収しました。
以下では、各府県の活動内容を紹介します。
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【滋賀県】
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- 実施回数 : 1回
- 参加人数 : 522人
- ごみの回収量 : 167㎏
滋賀県大津市(大津港、大津市街)での清掃活動の様子
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【大阪府】
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- 実施回数 : 9回
- 参加人数 : 2,279人
- ごみの回収量 : 約7,572㎏
大阪府柏原市(平野こどもスポーツ広場)での清掃活動の様子
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【兵庫県】
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- 実施回数 : 8回
- 参加人数 : 689人
- ごみの回収量 : 約194㎏
兵庫県神戸市(神戸メリケンパーク)での清掃活動の様子
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兵庫県明石市(明石公園)での清掃活動の様子
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【広島県】
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- 実施回数 : 2回
- 参加人数 : 68人
- ごみの回収量 : 795㎏
広島県江田島市(三高港周辺海岸)での清掃活動の様子
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【山口県】
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- 実施回数 : 19回
- 参加人数 : 519人
- ごみの回収量 : 約5,682㎏
山口県周防大島町での清掃活動の様子
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山口県下関市(長府御船手海岸)での清掃活動の様子
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山口県周南市(大津島漁港)での清掃活動の様子
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山口県周防大島町(白鳥ヶ浜)での清掃活動の様子
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【徳島県】
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- 実施回数 : 1回
- 参加人数 : 90人
- ごみの回収量 : 170㎏
徳島県徳島市(小松海岸)での清掃活動の様子
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【香川県】
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- 実施回数 : 4回
- 参加人数 : 415人
- ごみの回収量 : 96㎏
香川県坂出市での清掃活動の様子
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香川県高松市(サンポート高松シーフロントプロムナード)での清掃活動の様子
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香川県坂出市(沙弥島海岸)での清掃活動の様子
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【愛媛県】
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- 実施回数 : 6回
- 参加人数 : 478人
- ごみの回収量 : 301㎏
愛媛県伊予市(森海岸)での清掃活動の様子
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愛媛県宇和島市での清掃活動の様子
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愛媛県新居浜市(国領川河川敷)での清掃活動の様子
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愛媛県今治市(志島ヶ原海岸)での清掃活動の様子
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愛媛県八幡浜市(大島)での清掃活動の様子
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愛媛県大洲市(肱川緑地公園周辺)での清掃活動の様子
令和7年度に実施されたモデル的アクションを紹介します!
瀬戸内海プラごみ対策ネットワークでは、
プラスチックごみが海洋に流出するまでの各段階でのアクションを検討し、瀬戸内海で新たな海洋プラスチックごみ対策のモデルを創出・横展開することを目指したモデル的アクションを実施しています。
令和7年度は、兵庫県、広島県、徳島県の3県がモデル的アクションを実施しました。
各県によるモデル的アクションの取組を紹介します。
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(1) 兵庫県のモデル的アクション
「飲料各種プラスチック容器の回収等を通じた海洋ごみ発生抑制啓発モデル事業」
プロ野球の試合が開催される阪神甲子園球場において、武庫川女子大学と連携し、アルコール飲料用プラスチックカップやペットボトルの分別回収、リサイクルの「見える化」に取り組みました。
モデル事業の実施日(令和7年8月29日~31日)には、プラカップの分別回収を徹底するため、球場内外に専用の回収ボックスを設置するとともに、学生が制作した啓発動画を大型ビジョンやデジタルサイネージで放映し、ポスターを掲示することで、来場者にわかりやすく呼びかけました。
また、球場外周の啓発ブースでは、対面やQRコードによるアンケート調査を実施しました。武庫川女子大学の学生による対面のアンケートでは、「キャップとボトルの素材の違いがわかった」「海洋プラごみの80%が陸地から流出していることに驚いた」といった声が挙がる等、海洋プラごみ問題に対する理解促進につながる結果もみられました。
またモデル事業の実施後は、兵庫県主催のイベントで取組内容を発表する等、水平展開も行いました。
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(2) 広島県のモデル的アクション
「スポーツチーム等と連携したペットボトル3分別回収促進プロジェクト」
広島県では、海洋プラスチックごみの一つとなっている“ペットボトル”の街からの流出防止のため、地元プロサッカークラブのサンフレッチェ広島、コカ・コーラボトラーズジャパンと連携して、スポーツが持つ“人を巻き込む力”を活用した「ペットボトルの3分別(キャップ・ラベル・ボトル)回収促進プロジェクト」を実施しました。
ハットトリック(3分別)を合言葉に、サッカースタジアムを基点とし、スタジアムの大型ビジョンでの動画放映や、ペットボトルリサイクルゲーム、パネル展示などを通じて、来場者に「なぜ3分別が必要なのか」を知る機会を提供しました。
啓発イベント後のアンケートでは、3分別の継続・開始意向が100%に達するなど、体験型の啓発が高い行動変容を促すことが確認されました。
今後も継続的な啓発活動を通じて、スタジアムで学んだ3分別の習慣を、日常の「当たり前」のマナーへと昇華させ、意識(マインド)から習慣(ルーティン)への移行を促す仕組みづくりを進めていきます。
(3) 徳島県のモデル的アクション
「『海岸漂着物を用いた作品展示会』を通じ普及啓発を行う発生抑制事業」
徳島県では、より多くの県民の意識醸成と環境保全活動への参加拡大を目指し、集客力の高い商業施設において「海岸漂着物を用いた作品の展覧会」と「環境学習教室(ワークショップ)」を開催しました。さらに、こうした展示や教室をきっかけとして海岸のクリーンアップ(清掃活動)への参加を促す、一連のイベントを実施しました。
結果として、商業施設を活用したイベントは参加しやすいという利点があり、多くの人が海ごみ問題に関心を持つきっかけとなりました。また、商業施設のイベントを通じて海岸清掃には初めて参加する人も多く集まり、啓発展示から具体的なアクションへとつなげる効果も確認できました。
今後も啓発事業を通して海岸清掃等の行動変容につながる働きかけを行っていくとともに、今回の結果を市町村にもフィードバックすることで、県民がプラスチックごみ対策に取り組みやすい環境づくりを推進していく予定です。
瀬戸内海プラごみ対策ネットワークでは、今後も関係府県と連携し、瀬戸内エリアの海洋プラごみ削減に寄与するモデル的アクションを推進していきます。